マニプール南部にあるモイランという街に行ってきた。
”マニプールの宝石”と呼ばれる北東インド最大の湖「ロクタク湖(LokTak Lake)」がある場所で、マニプールの観光するには外せない街。
インパールからの公共の交通機関も多く途中での観光スポットもあるので、今回はそこも寄りながらモイランへ向かう。
モイランまでの道は舗装されているので初心者向け。
モイラン(Moirang)とは
モイランはマニプール州の南部に位置する街。
特徴は、、、
- インパールから車で1時間ちょっと
- 北東インド最大の淡水湖ロクタクレイクが有名
- 現地の住民は大抵メイテイ(マニプール)族
観光地として開発されているので、インパールからも非常にアクセスが良い場所。
バスやVingar(乗合タクシー)、オートリクシャなどを使っても行くことができる。
特にロクタクレイクは”北東インドの宝石”と呼ばれるほど美しい湖。
さらに湖の浮草の上に建てられた家(フローティングハウス)もとっても面白い。今も人が住んで生活している。
ロクタクレイクに関してはまた別の記事で詳しく、、、
なのでマニプールにいる筆者としても一度は訪れておきたかった場所。
今回はそんなモイランにバイクで行ってきた。
インパール出発
今回は長距離ドライブでは無いので少し気楽、装備も少なめで出発。
インパール市内は渋滞しているが、空港に向かう道に入ると渋滞は大抵解消される。
空港の前を過ぎてしばらく走ると道路の幅が少なくなる。
それでもみんなお構いなしで飛ばして走る、こういった時に一番危ないのが公共交通機関のバス。
走行中に一番要注意なのは公共バス、近づかないのが鉄則
スピードを落とさない、ひたすら割れるような音のクラクションを鳴らし続けて我が物顔で他の車を蹴散らしてゆく。
反対車線の車も道を譲りながら走るしかない。
定刻で運行している訳ではないのになぜかいつも急いでいる。
トラックも大きくて危険だけど、スピードが速い訳では無いのでそこは安心できる。
ナンボル(Nambol)に到着
しばらく田園風景の中を走ると、左手にJapanese War Memorialという記念碑が出てきた。
第2次世界大戦で日本人とイギリス人が戦って多くの日本人の犠牲者が出た場所。
記念碑を見るのは無料。日本語が刻まれた記念碑。
案内してくれた警備員が刻まれている日本語の意味を聞いてきた。
その人曰くほぼ毎年日本人がここを訪れているらしい。
記念碑はメイン道路に面していないので見落とさないよう注意。
そこから少し歩くとWW2 Japan War Memorial Museumに行くことができる。
日本政府がインド政府を援助して建てられた博物館。
第2次世界対戦時の地元マニプールの歴史を知ることができる。
建物自体はコロナ前に建てられたものでまだ新しい。
今も拡張工事が続いているが、完成したメインの建物の中を見学できる。
入場料は大人一人100ルピー(約180円)。
中には安倍晋三元首相の「和平」と書かれた書道の作品が展示されている。
また大きな円形のホールにはマニプールに住む各部族の伝統衣装をモチーフにした大きなタペストリーが並んでいる。
部族ごとに色やデザインが異なりとても美しい。一見の価値あり。
サドゥ・チルーウォーターフォールズ(Sadu chiru waterfalls)に寄り道
先ほどのWW2 Japan War Memorial Museumから少し走ると、右手にSadu chiru waterfallsへの道が出てくる。
小さいが看板が出ているので気をつけていたらわかるはず。
右折して30分ほど田園風景の中を走る。
どんどん田舎の村に入ってゆく、この辺りの道は舗装されていて走りやすい。
ライマラム、ワロイチングという村を抜けると傾斜のついた道になる。
ここにはチルー族(Chiru)が住んでいる。見た目ではマニプリやクキの人とあまり変わらない。
長い登り坂を登る途中、いろんな場所で道の路肩にテーブルを出して地元のフルーツワインを売っていた。
一つ一つが瓶の中に入っていて、地元で採れたマンゴーやパイナップル、キウイなどを使っている。
ビンク、イエロー、グリーンと見た目がとってもカラフルで人目を引く。記憶ではコップ1杯50ルピー。(約90円)
村の一番奥まで行くと、大きなゲートがありその先は舗装されていない道が続いている。
これまでの道よりもさらに傾斜がキツく、路面の凹凸もひどい。
ハンドルを取られないよう慎重に登ってゆく。
登った先にウォーターフォールの駐車場が見えてきた、手前の路肩に建っている小屋で入場料を払って入る。
料金は、、、確か一人50ルピーくらいだったはず。
駐車場にバイクを停めて歩いて滝壺まで10分ほどで到着。
滝壺までは道があるものの、常に湿っていて滑りやすい。
マニプールの滝はいくつかあるけれども、筆者が見てきたものの中でこれは一番大きい。
水が茶色いのは主に土の成分が混ざっているせい。
日本とは土の成分が違うので透明な水ではない。
モイラン(Moirang)に到着
再びモイランに向かってバイクを走らせること30分ほど。
モイランとチュラチャンドプール(Churchandpur)の分かれ道が出てくる。
そのまま左のモイランロードを走ってモイランの中心部モイラン・バザールに到着。
大体この辺り一帯がバザール。
ここからすぐ近くにINA Museumという博物館がある。
ただし見れるところが少なく、古い作りでトイレなどがきちんと整備されていないので。
外国人として行きたいかどうかは大きく分かれる場所。入場料は外国人は一人50ルピー。
モイランバザールの2階はオープンテラスのレストランになっているので少し休憩。
従業員のアンティは物静かでぶっきらぼうだが優しかった。
珍しい日本人の客にどう接したらよいかわからないという感じ。
バザールに面した道から、下のSharma Pharmacyが面している道(Sendra Rord)に入りあとはっすぐ走る。
センドラロード沿いのおすすめレストランはこちらの記事を参考に、、、
-
[日本人にもおすすめ]北東インド マニプールの厳選おすすめカフェ20選!注文時のポイントも紹介
北東インドマニプールにある日本人でもホッとできる癒しのカフェ&レストランを20ヶ所ご紹介。マニプールを訪問する外国人が行きやすい立地、清潔感、味、サービスの良いカフェを選んでみた。ついでにマニプールで注文する際のポイントも併せてご紹介。マニプールでのインド料理に胃が疲れたら行ってみてほしい。
続きを見る
しばらくすると左手に少しづつ目的地のロクタクレイクが見えてくる。いよいよマニプール州屈指の観光スポット、北東インド最大の淡水湖ロクタクレイクとご対面。
ロクタクレイク観光についてはこちらで詳しく紹介しています。
バイク旅~モイラン(Moirang)編~まとめ
今回はマニプール州モイランまでのバイク旅の記録を記事にした。
モイランまでの道は舗装されていて走りやすく、初めての人にもおすすめしやすいドライブコース。
ただし舗装されて走りやすい分、スピードを出して走る車も多いので注意してほしい。
途中のWar Memorialなどは日本人にとって特に興味深い場所。
マニプール観光に来ることがあれば、今回ご紹介したこのコースを参考にしてみてほしい。
-
インパールからナガランド州境へひたすら走る~セナパティ(Senapati)編~
今回はマニプール北部にあるセナパティにバイクで行って来た。というのも、ある日滞在していたホテルのロビーでセナパティにも日本のように地元の”桜まつり”があることを知った。桜まつりの情報収集も兼ねて行ってきた。
続きを見る
-
インドとミャンマーの国境の街モレー(Moreh)へバイクで向かう旅
北東インドマニプールをバイクで旅するシリーズ。今回はマニプール南東部にあるモレーという街に行って来た。この町は非常に有名で、陸路でミャンマーに行くことができる国境の街。
続きを見る
-
タンクール族の秘境の村ラムレイ(Ramrei)を訪れる
今回はマニプール州北東部のラムレイという村に行ってきた。タンクール民族の住むのどかな村。インパールの喧騒を出て、静かな場所で綺麗な空気の中一休みできるローカルの人たちに人気のピクニックスポット。道中の景色も美しく、筆者お気に入りの場所。
続きを見る
-
標高1800mの”天空の街”ウクルル(Ukhrul)を目指すバイク旅
今回はマニプール北東部にあるウクルルという街にバイクで行ってきた話。インパールから遠く離れた山の頂上に栄える大きな街はまさに北東インドの秘境の街。
続きを見る
-
”黒い宝石”が生まれる村へ ウクルル(Ukhrul)のさらに奥地を目指す旅
今回は前回訪問したウクルル地区のさらにその先まで向かう。ウクルル地区は、昔から変わらないこの地の大自然の中バイクを走らせることができるとっても魅力的な場所。
続きを見る