インドのホテルや一般家庭にあるコンセントについてご紹介する記事。
形状や電圧など色々日本とは異なるので、インド旅行の前に一度インドのコンセントについて知っておいてほしい。
この記事1つで、、、
- インドの一般的なコンセントの形状と電圧
- インドのコンセントを使う時の注意点
- 日本から持って行く変換プラグと変圧器の選び方&おすすめ etc....
インドのコンセントのことがほぼ全てわかるように詳細に書いてみた。
記事を読む時間のない方のために、とりあえず世界で仕えるおすすめ変換プラグをここで先にご紹介。
とりあえずこの2つがあれば、インドだけでなく他のアジア諸国でもPCやスマホの充電などはできるはず。
インドのコンセント形状
世界中では15種類のコンセント形状が存在している。
そのうちインドのコンセントはB3・BF・B・Cの4つの形状が使われている。
さらにB3タイプには10アンペア以下用の小さいタイプと、16アンペア以下の大きいタイプの2種類の形状がある。
海外では小さいB3の方をDタイプ、大きいB3のことをMタイプと呼ばれることもある。
特に小さいB3(D)タイプはインド、ネパール、バングラデシュ、スリランカなどで一般的な形状。インドでもコンセントといえばまずこれ。
各国でのさまざまなコンセントの形状や電圧事情があるのは大抵、その国の電力インフラの導入経緯や経済的要素が関係している。
ただ、インドも4種類のコンセントが使われているとはいえ見かけるのはほとんどB3かCタイプ。
しかも大抵のコンセントは複合型と言われるもので、数種類の形状のコンセントが挿せるようになっている。
この写真のコンセントはどちらのB3でも使える複合型のコンセント↓
B3タイプもCタイプも挿すことができる。
タイプが一緒でもピンの幅が違ったりするので注意が必要。世界各国共通の規格があるわけではない。
こちらはもっと便利↓
これはデリー市内のホテルのコンセントで、こちらは日本の一般家庭で使われているAタイプも挿せるようになっている。
ホテルなどの旅行者がよく利用する場所のコンセントは大抵こんな複合型コンセント。
ただし、
日本製の家電をそのまま使うことはできないので注意!
あとで詳しく説明するが、日本と同じAタイプのコンセントであってもインドは電圧が違うので、通常は変圧器を使う必要がある。
インドのコンセント電圧
インドのコンセントの電圧は230V(220V〜240V)の50Hz。
日本は100Vなので変圧器が必要になる。実はインドの電圧230V(220〜240V)の方が世界的には主流になっている。そのため、
日本製の家電を海外で使用する場合は大抵変圧器が必要。でないと最悪の場合壊れてしまう。
例えばよくあるのが、日本から持ってきたお気に入りのドライアーを海外旅行先のホテルでも使いたいという時。
Aタイプのコンセントが挿せるからといってそのまま海外で使うと、、、
ものすごい勢いでドライアーが使える。
ドライアーの風力が「弱」と「強」であれば「強」と「最強」になってしまう感じ。
というのも日本国内で使用することが前提になっている日本製の家電の場合、100V電圧で駆動するように設計されているから。
それをインドの倍以上の電圧(220V)で使用することで、単純に倍くらいの負荷が一気にドライアーにかかる。
もちろんドライアーが壊れる原因となってしまう。
これはドライアーに限らずヘアアイロンや髭剃り、電動歯ブラシ、アイロンなども同じ。
どうしても日本から自分の家電を持って行く場合には必ず変圧器を利用するようにしてほしい。
もしくは海外旅行用を持っていくのがおすすめ。
しっかりした変圧器は値段も高くて重く、変圧器と家電の相性など別の問題もあるため、長期でインドに滞在するのでない限りあまりおすすめはできないかも。
スマホやPCの充電は?
ふと疑問に感じるのが、、、
「海外の旅行先でもスマホやPCは何も気にせず普通に充電できるけど、、?」
間違いやすいのは、最近のスマホやタブレット、ラップトップなどは基本グローバルモデルになっていて100V電源にも230V電源にも対応しているという点。
こんな感じの表記になっている↓
これは筆者のMacBookの充電アダプター。自分の持っている充電アダプターをチェックしておくのがおすすめかも。
もちろん変圧器なしで電化製品を使う際は延長コードやタップコンセントも100V〜240V対応のものが必要。
筆者はいつもこのタップコンセントを使う。
定格電力1400Wなので1200Wくらいのドライアーであれば使うことができる。(コンセントタップへの高負荷は劣化が進むのであまりしないけど)
注意したいのは、、
- 日本で使用されることを想定している日本製の家電
- 古い家電、旧モデルのデバイス
こういったものを海外で使用する場合には特に注意してほしい。
図でまとめるとこんな感じ。
何をどうすれば使えるのか混乱してしまった時には参考にしてみてほしい。
電圧周波数による違いはあまりない
電圧の周波数が50Hzは60Hzかという周波数による違いは、日本人のわたしたちは正直あまり気にしなくてもいい。
なぜなら、、、
日本も東日本は50Hzで西日本は60Hzという違いがあるので、ほとんどの日本製の家電はどちらにも対応しているから。
さらにさっきのMacBookの充電アダプターにも記載があるように、グローバルモデルの家電はほとんど50Hz、60Hzどちらにも対応している。
昔の日本では60Hz用の蛍光灯を50Hzで使ったら少し暗くなるというような昔の話もあったけど、最近はもう聞かなくなった。
インドのコンセントを使うときには”電圧が違う”ということだけ覚えておこう。
インドのコンセントを使うときの注意点4つ
インドのコンセントを使うときの注意点をいくつか筆者の経験からご紹介。
⑴漏電していないか
インドの電力インフラは時に不安定で、どこかで漏電している時がある。
外のブレーカーなのか分電盤なのか原因は色々。
筆者はインドで住んでいた家のブレーカーから漏電、出火し、停電したことがある。
コンセントに挿していても何も使えない。
コンセントによっては、電気が来ているかどうかわかるように赤いライトがついているものもある。
スイッチを入れて赤いライトがついていればOK、電気が来ている。
インドのコンセントは挿した後にスイッチを入れて初めて使えるようになる。
日本のようにプラグを挿しただけで勝手に使えるようになる訳ではないので、スマホの充電などをする際も充電ができているかはチェックしておこう。
⑵ほこりや汚れがないか、古すぎないか
インドの埃っぽいのでコンセントにもほこりが積もる。
その埃が原因で漏電、出火してしまうという事故も起こっている。
コンセントを見つけたらひどくほこりがついてないかチェックしてほしい。
自分が持ってきた変換プラグの方も埃を確認しておこう。旅行用の変換プラグの中には差し込み口に蓋がついているものもあるのでそれを使うのも一つの方法。
見るからに古すぎるコンセントは使用しないというのも大切。
⑶しっかり挿さるか
インドのコンセントは日本のコンセントとは違い、しっかり挿さらずに抜け落ちることがある。
インドにあるゆるゆるのコンセントだと、知らないうちに抜け落ちてスマホの充電ができていなかったということもある。
明日の移動に備えてスマホを夜のうちに充電していたのに、朝見たらコンセントが抜けて充電されていなかったということもある。
これはキツイ。
この点を考えると、本当は変換プラグも2ピンのものより3ピンのものがしっかり挿さって抜け落ちないのでおすすめ。
⑷停電時にも使えるコンセントか
都市部になると最近は少なくなったが、少し地方になるとまだまだ停電が多い。
特に雨季。筆者の家のブレーカーが漏電して停電したのも雨季の時だった。
インドのホテルやレストラン、ショッピングモールなどでは停電対策としてインバーター(バッテリーや発電機)が設置されている。
酷く安いホテルでない限り、大抵どのホテルにもインバーターがあるはず。
でもだからと言って停電時に部屋中にある全てのコンセントが使えるというわけではない。
停電時にも使えるコンセントは、インバーターにつながっている限られたコンセントだけになる。
これはインドでは普通のこと。
大抵部屋で一番よく使うコンセントは停電時でも使えるはず。
停電は意外と気づかないので、知らないうちにスマホの充電が止まっていたということもある。
ゲストハウスのオーナーやホテルのオーナーに事前にどのコンセントが停電時に使えるか聞いておこう。
インドに持っていく変換プラグおすすめ6選
ここから筆者が選んだ旅行や出張でインドに行く際に持っていくべきおすすめ変換プラグをご紹介。
ネットではCタイプ対応Bタイプ対応という説明がされているが、同じタイプ、形状なのに国によってピン同士の間隔やピンの太さが異なる時がある。
例えばCタイプだと書いてあったので購入したのにインドのCタイプ形状のコンセントではゆるゆるで抜けてしまうということもあるので、購入の際はよくチェックしてほしい。
3ピンタイプ
3ピンの変換プラグでおすすめしたいのはこのROAD WARRIOR(ロードウォーリア) 海外用電源形状変換プラグ エレプラグW B3タイプ。
これは筆者がいつもインドで愛用している変換プラグ。インドのコンセントでもしっかり挿さる。
3ピンタイプは少しかさばるけどコンセントとケーブルをしっかり繋いでくれるので、抜け落ちる心配がない。
AタイプとCタイプの差し込みがあるので便利。
2ピンタイプ
2ピンタイプは軽量でコンパクトなので、旅行で携帯するにはちょうどいい。
ただし2ピンではコンセントの差し込み口が緩いと抜け落ちる可能性がある。
こちらが筆者の使っているカシムラ製2ピン変換プラグ。
バイク旅などの場合はコンパクトなこちらの2ピンタイプを持っていくことが多い。
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標高1800mの”天空の街”ウクルル(Ukhrul)を目指すバイク旅
今回はマニプール北東部にあるウクルルという街にバイクで行ってきた話。インパールから遠く離れた山の頂上に栄える大きな街はまさに北東インドの秘境の街。
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コンパクトで他の形状にも対応しているマルチ変換プラグであればこちらの2つがおすすめ。
こちらは7種類のプラグ形状( B / C / SE / B3 / BF / O2 / O )に対応。
ROAD WARRIOR製は作りがしっかりしていて長く使える。
しかもこちらは9種類(A / B / BF / B3 / C / CB / SE / O / O2 )の形状に対応しているので世界158カ国のコンセントに対応している。
さらに同じCタイプ形状でも、異なるピンの幅に対応しているというのも機能的。
マルチピンタイプ
コンセントの形状に加えて、さらにUSBポートなどがついている変換プラグも最近は多い。
今や旅行では必需品のスマホやPCの充電のためにUSBケーブルを直接挿せる変換プラグは1つあるだけでかなり役に立つ。
重いアダプタをか弱い変換プラグにつけ、グラグラして抜け落ちるというようなこともないので安心。
こちらはiHouse allという日本製の変換プラグ。
世界200カ国のコンセント形状に対応しており、インドのタイプC形状に対応。
旅行者用モデルとして安全性を重視している設計により、経産省の承認を受けている。
さらに1年間の正規メーカー保証付き。保護ケースも付属していてホワイトとブラックの2色から選べる。
日本製らしい堅実な作りで旅行先でも壊れにくいのがおすすめ。アマゾンでの評価もかなり高い。
もう一つはPD(USB Type-C)ポート単一で最大65Wの急速充電ができるMOMAXマルチ変換プラグ。
MOMAXは香港と東京に本社を持つモバイルアクセサリーの専門メーカー。
USBポート数の多さと急速充電のPDポートがあること、さらに突然の過負荷がかかった時の保護機能として10Aヒューズを2本搭載している点が高評価。しかも1年間の保証付き。
インドのCタイプとBFタイプのコンセント形状に対応。
インドに持っていく変圧器おすすめ
お次は変圧器。
出張や、海外赴任などで長期間インドに滞在する方であれば、変圧器が1つあるだけでも日本の慣れ親しんだ環境をインドで再現できるのでおすすめ。
インドに持っていくならこんな変圧器を選んでほしい。
BESTEK製の海外旅行用ダウントランス変圧器。
コンセント形状のC/BF/A/Oの変換プラグも付属している。
BESTEKは中国シンセンを中心に活動するインバーターメーカーで、知る人ぞ知る一流企業。
香港からヨーロッパへと進出し、2013年に日本にも進出。
ちなみに中国も公称電圧は220Vなので、BESTEKにとって100Vへの降圧変換はお家芸。
インドで使えるこちらのダウントランス変圧器は経産省の承認を受けており、合計200Wまで対応可能。
さらにもっと大きな家電を使いたい場合はこちらのAlphinoの2300W変圧器。
空気清浄機、炊飯器、電気ケトル、掃除機、ヘアアイロンなどの2300W以下の日本の家電でも使用できるようになる。
Alphinoはシンガポールにある電子機器メーカー。
冷却ファンを内蔵し、さらに安全認証(CE &FC)も取得している。
2300Wまで対応しているのに非常にコンパクトで持ち運びに便利なのもGOOD。
他にも小さな電力の変圧器であれば、マルチ変換プラグとセットでも安くで手に入る。
今おすすめできる変圧器はこれくらい。。。。
ネットのアマゾンで”変圧器”と検索しても、出てくるものの中には変圧機能のないただの変換プラグも混ざっているので注意してほしい。
あと日本人が海外で必要なのは230Vの入力電圧を100Vの出力に降圧させるダウントランス(降圧器)。
これとは逆の100V入力をを230V出力にする変圧器ではないので、購入時はここも要チェックだ。
インドのコンセントと変換プラグ&変圧器 まとめ
インドのコンセント事情(形状や電圧)さらにおすすめの変換プラグ、変圧器についてまとめた。
日本のコンセント事情は珍しいので、インドだけでなく海外に出るときはコンセント形状と電圧を必ず確認しよう。
この記事を参考に快適なインドライフを楽しんでほしい。