北東インドマニプール州のおすすめ観光地をご紹介。今回はマニプールに来た日本人には是非とも訪れてほしい観光地10か所を筆者が厳選してご紹介。
「北東インドマニプールって観光地あるの?」という方必見の記事。マニプールは戦争の歴史だけじゃない。
ありのままの大自然が来る人すべてを受け入れるマニプールの魅力を日本人目線でご紹介。
忙しくてこの記事を最後まで読めない方のために結論を先に言ってしまうと、、、
- Loktak Lake (ロクタク湖)
- レディース・マーケット (Ima Market)
- カングラ・フォート (Kangla Fort)
最低限この3か所を抑えておけば失敗しない。アクセスも良くてインパールの定番観光スポットだ。
マニプール州とは
初めに少しだけインド北東部のマニプール州についてご紹介。
北東インドはインド北東部にある飛び地のような地域。マニプール州を含む7つの州が集まって「セブンシスターズ」と呼ばれている。
インド本土とはかろうじて地続きになっているが、気候、文化、食ともにインド本土とは全く異なる地域。東南アジアに近いイメージ。
つまり日本人の方が”インド”と聞いて思い浮かべるターバンを巻いてひげを生やしカレーを食べている男性はここにはいない。
そんな理由もあってこの北東インドは”秘境インド”や”もう一つのインド”などと呼ばれたりする。
今回はそんな北東インドのマニプールにある魅力的な観光地をご紹介。
マニプール州おすすめ観光地10選
ここから筆者が日本人観光客の方におすすめするマニプール州の観光地10か所をご紹介。
⓵Loktak Lake (ロクタク湖)
マニプール州といえばLoktak Lake (ロクタクレイク)というほど有名な湖。北東インド最大の淡水湖で”マニプールの宝石”と呼ばれている。
インパール中心部や空港からも近く車で1時間以内、道もよくアクセスが良いので気軽な観光にもおすすめ。
湖も含めて一帯はラムサール条約で指定された貴重な湿地帯が広がっている。
ボートに乗って湖に浮かぶフローティングハウスや「プムディ」と呼ばれる巨大な円形の浮草などを見学できる。
このプムディでくらいしている人達もいるというのも驚きだ。
こちらが浮草の上に建てられたフローティングハウス。
地元の人たちはここで獲れた魚の干物を市場で売るなどして暮らしている。
インパールからの所要時間 | 約1時間 |
乗合いボート料金 | 500ルピー~(約800円~) |
アクセス | インパール→(Taxi)→Moirang |
⓶ケイバルランジャオ国立公園 (Keibul Lamjao National Park)
ロクタクレイクを訪れたなら是非一緒に訪問して欲しいのがこの場所。「世界で唯一の浮かぶ国立公園」ケイバルランジャオ国立公園。1977年に国立公園に指定されている。
公園の面積の実に3分の2以上が浮草プムディが広がる沼地である事からこう呼ばれるようになった。
ここでは絶滅危惧種に指定されているサンガイ(ターミンジカ)が生息している。
インパールからの所要時間 | 約1時間 |
料金(入場料/カメラ持込料金) | 200ルピー(300円)/250ルピー(375円) |
アクセス | インパール→(Taxi)→Moirang |
⓷カングラ・フォート (Kangla Fort)
カングラ・フォート (Kangla Fort)は、マニプールのインパール市内にあるかつてのマニプール王国の宮殿。
地元の人にとっても重要な意味を持つこの場所では、かつてインパール一帯に栄えていたマニプール王国の悠久の歴史を知ることができる。
インパール市内にあるので徒歩の観光にもおすすめ。
インパールからの所要時間 | 約30分 |
入場料 | 200ルピー(360円) |
アクセス | インパール市内→(徒歩)→Kangla Fort |
⓸レディース・マーケット (Ima Market)
こちらアジア最大の女性だけのマーケットIma Market(通称レディースマーケット)。
ちなみに"Ima"とはマニプリ語で”お母さん”という意味。
通りに露店が所狭しとならんでおり、サリーのような伝統衣装や装飾品などを買う事ができる。ゆっくり通りを練り歩いて買い物を楽しむことができる。
夕方や週末には大勢の客でにぎわうので、インパールの地元市場の雰囲気を味わうことができるおすすめスポット。
インパールからの所要時間 | 約15分 |
入場料 | なし |
アクセス | インパール市内→(徒歩)→Ima Market |
⑤ポロ・グラウンド (Polo Ground)
実はマニプール州インパールは「ポロ発祥の地」と言われている。その歴史は2000年以上。
ポロ(Polo)は日本でこそあまり知られていないスポーツだが、イギリス(特に上流階級と言われる)の人からは非常に人気のある定番スポーツ。
タイミングが良ければ本場のポロの試合を見ることもできる。
またこのポログラウンドの周りにはローカルの大衆食堂などがあり、寄ったついでに近くのローカルフードで小腹を満たすのもあり。
インパール市内は渋滞する事が多いので、市内の観光は歩いていくのがおすすめ。
インパールからの所要時間 | 約20分 |
入場料 | なし(イベントが無い日は閉鎖) |
アクセス | インパール市内→(徒歩)→Polo Ground |
⑥マニプール州博物館 (Manipur State Museum)
マニプールに来たなら一度は訪れてほしい場所がマニプール州立博物館。
マニプール州の歴史や文化を深く知ることができる場所。入場料もとってもリーズナブル。
他にもロクタクレイクに生息している水生生物の標本やアートギャラリーなども展示されており男女別なく楽しむことができる。
インパールからの所要時間 | 約30分 |
入場料 | 10ルピー(15円) |
アクセス | インパール市内→(徒歩)→Manipur State Museum |
⑦カンクイ洞窟 (Khangkhui Cave)
カンクイ洞窟(Khangkhui Khullen Mangsor Cave)はウクルル(Ukhrul)地区にある天然の石灰岩の洞窟。インド本土からの観光客にも人気のスポット。
中に入ると非常に長い洞窟が奥まで続いている。
複雑に入り組んだ洞窟の中からは旧石器時代のものとされる工芸品が発掘されていて、かつてこの洞窟には王様とその妻が住む住居であったとされている。
インパールからの所要時間 | 約4時間 |
入場料 | 20ルピー(約30円) |
アクセス | インパール→(Taxi)→Khangkhui Cave |
⑧Dzukou Valley (デューコバレー)
マニプール州とナガランド州をまたぐ渓谷デューコバレー(Dzukou Valley)。標高約2400mの高地一面に美しい草原が広がる。
1年を通して美しい花が咲き、独特の生態系をもつこの渓谷にはジュコリリー(ズコウユリ)と呼ばれるここでしか見られない花がある事で有名。
近くにキャンプサイトやゲストハウスなども併設されている。
このデューコバレー(Dzukou Valley)はマニプール側の道は険しく危険なのでナガランド側から上るのがポイント。
インパールからの所要時間 | 約4-7時間 |
入場料 | 100ルピー(150円) |
アクセス | インパール→(Taxi)→Viswem(ナガランド)→(Taxi/徒歩)→Dzukou Valley |
⑨シルイ・カション (Shirui Kashung)
風光明媚な緩やかな山をトレッキングできるマニプールウクルル(Ukhrul)地区の名所シルイ・カション(Shirui Kashung)。エリアの一部はシルイ国立公園という自然保護区になっている。
ここではマニプール州の淡いピンク色をした州花シルイ・リリー(別名マニプルリリー)が5月から6月ごろに見ごろを迎える。
絶滅危惧種に指定されている貴重なこの花の保護活動の一環として、また地元の伝統料理や文化を紹介するために、地元では毎年「シルイリリーフェスティバル」というイベントが行われている。
インパールからの所要時間 | 約3時間30分 |
入場料 | なし |
アクセス | インパール→(Taxi)→シルイ・カション |
⑩インパール平和資料館 (Imphal peace museum)
2019年6月日本財団と協力して建てられたインパール平和資料館。インパール作戦の記録の保管と日印の友好関係の象徴として建てられている。
中には現地で残されていた遺品や資料が保管されている。
またすぐ近くにはレッド・ヒル(Red Hill)と呼ばれる日本軍とイギリス軍の戦争跡地がある。
歴史にあまり興味が無い人でも、エントランスホールに飾られたマニプールに住む約30部族を表したタペストリーは一見の価値あり。
インパールからの所要時間 | 約30分 |
入場料 | 100ルピー(150円) |
アクセス | インパール市内→(Taxi)→インパール平和資料館 |
マニプール州おすすめ観光地10選 まとめ
今回は北東インドマニプール州の観光スポット10か所をご紹介した。
中でも初めてマニプールに来た日本人観光客の方であれば、、、
- Loktak Lake (ロクタク湖)
- レディース・マーケット (Ima Market)
- カングラ・フォート (Kangla Fort)
この3つがおすすめ。もしトレッキングを楽しむ方であれば、
- Dzukou Valley (デューコバレー)
が間違いなくおすすめ。
北東インドは”インド最後の未開の地”とも言われ、観光地化されていないマイナーな美しい場所がまだまだたくさんある。
というわけで日本人の観光客におすすめの観光地は今も引き続き調査中。また見つけ次第更新します。
是非北東インドマニプール州を旅行する際の参考にしてほしい。