今回は前回訪問したウクルル地区のさらにその先まで向かう。
ウクルル地区は、昔から変わらないこの地の大自然の中バイクを走らせることができるとっても魅力的な場所。
前回のウクルルの街までのバイク旅はこちら↓
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今回向かうのはウクルル地区のロンピビレッジ(Nungpi Khullen)。
ここは”ブラックポッタリー”という艶のある漆黒の焼き物が作られている唯一の場所。これ↓
このあたりの山でしか採れない土を使い、全て手作業で作られている。
最近はインパール空港到着ゲートのウェルカムディスプレイにも置かれるようになった。
外国のサイトではすでに海外販売されているようだが、日本語でこのポッタリーを紹介しているサイトは見当たらなかった。
日本にはほとんど入ってきていない品物らしい。
筆者がマニプールに来て魅了されたこの漆黒の素焼きのマグカップはウクルル地区のこの村だけで作られている。
ずっと生産地を探してきた筆者、先回のウクルルへのバイク旅でようやく手がかりが掴めた。
その村は前回のバイク旅で訪れたパンレイ・レイクのさらにその先にあるらしい。
詳しい場所はわからないが、とりあえずバイクで向かってみることにした。
今回はその旅の話。
インパール出発
今回はウクルルで1泊、さらにロンピビレッジのホームステイで1泊の2泊3日で計画。積載する装備も多い。
例によって渋滞を避けるために、早朝にインパールを出発。この時点ですでにレインコートも着ておく。
ウクルルまでの道のりを一気に走る。初めてではないので精神的にはかなり楽。
前回のような途中の寄り道はせずに休みなしで走り続ける。
天気は快晴、ウクルルに近づくにつれて標高が高くなるので日差しが強くジリジリする。
ウクルル到着
昼頃にはウクルルに到着。お気に入りのカフェ"Shimm's Cafe"で昼食&休息。
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今日はウクルルのこのホテルに一泊する。確か1泊1500ルピーくらい。(約2700円)
ウクルルのホテルの中では中の上くらいの宿。
夜に外にバイクを置いておくと危ないからとホテルの中の通路に置いておくようにしてくれた。優しい。
午後はウクルルを散策。縦に長いウクルルの街を練り歩く。
ウクルルの街の中心部にはこの街最大の市場”Ava Market”がある。
食料品の値段はマニプールに比べると全体的に高め、野菜や肉、魚などの他に地元のアンティたち手作りのお菓子なんかも売られている。
唐辛子だけを売るアンティがたくさんいた、なんでもタンクール族が好んで食べるの唐辛子は特別辛いらしく需要も高いらしい。
レモンのような柑橘系の見たことない果物も売っていた。地元の果物らしく時期になると収穫祭が開かれる。
冬になるとウクルルの日没は早い。
遅くなると食事ができるレストランが減ってしまうので早めに夕食、今夜はここ"THE PLACE MUSIC AND GRILL"。
タンクール族の女性が料理を作ってくれる。
日本の寿司も作れるということでメニューにも書かれていたが、せっかくなのでタンクール人の彼女のおすすめ料理を作ってもらうことにした。
店内に他に客はいない、彼女の子供達が隅っこの方で大人しく遊んでいる。
フライドライスも牛肉の炒め物(名前を忘れてしまった)も丁度いい辛さ。
ウクルルは山の気候なので夜は冷える。夜の人通りが少なくなった道を歩いてホテルに帰る。
ウクルル出発
次の日、ムスリムの人がやっているお店で朝食。
チャイ、サモサ、ダルのスープ、粟?キビ?の甘いペースト(名前もうろ覚えだけど確かハルア?)。これで30ルピー(約54円)。
ウクルルにいるベンガル系の人たちは大抵、仕事を求めてやってきた人達なのでタンクールの人達よりも朝早くから仕事に向かう。
そのため外で食べられる朝ごはんも彼らベンガル系のお店ばかり。
朝食も無事に食べたところでいよいよロンピビレッジに向かう。
写真はウクルルの朝焼け。
こちらはウクルルの街から出て北上中、振り返った際のウクルルの街。
途中で見つけた花畑。
パンレイレイク(Phangrei Lake)を通過
前回訪れたパンレイレイクをそのまま通過、、、
しようとした時、麓の売店の駐車場におしゃれなバイクを見つける。
あまりに斬新でエキゾチックなカスタムだったので、思わず止まってオーナーと話してみた。
バンパーの代わりに水牛のツノを左右2本づつ取り付けている。
日本ではみられないワイルドカスタム。
オーナいわく、ボロボロになって目も当てられない古いバイクだったので、ツノでもつけてみたとのこと。
軽いノリでこんなカスタムをしてるみたい、、、
そんなこんながあったけど再出発。
ラングハー(Lunghar)を通過
目的地に向かう途中の村ラングハーを通過。
この辺りから山肌の色が変わってくる。
青黒い岩が削られて剥き出しになっている。
後でわかったことだけど、実はこれブラックポッタリーの原材料になる石だった。
道幅もだんだん狭くなってくる、それでも地元の車は物凄いスピードで追い越したり対向したり。
美しい景色に見とれていると谷底にまっしぐらになってしまいそう。
さらに注意したいのが、道沿いの集落の出入り口付近にあるスピードブレイカー。
最近日本でもみられるようになった、スピードを落とすように作られたあの凸のこと。
気づかすにスピードを出したままここを超えると二輪のバイクはコントロールを失う。
カーブ手前でも遠慮なく設置されているので要注意だ。
さらに走り続けていると、1部分だけが落葉樹が生えた綺麗な場所が出てきた。
ちょうど落葉の季節で落ち葉が一面に広がっていた。とても綺麗だったのでここで休憩。
途中にもマニプールの大地を一望できるスポットがたくさんあった。
ロンピビレッジ(Nungbi Khullen)に到着
走り続けてついにロンピビレッジに到着。
みんなが集まる村のグラウンドについた。とりあえず一安心。
これからいよいよ目的のブラックポッタリーの職人を探す。
果たしてコミュニケーションが十分に取れない村でどうやって探すか、今回帰るまでに見つかるかなど、何も目処が立っていないけどなんとかなる、、、、はず。
ここから先のお話はこちらの記事に↓
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