マニプール バイク旅

インドとミャンマーの国境の街モレー(Moreh)へバイクで向かう旅

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北東インドマニプールをバイクで旅するシリーズ。

今回はマニプール南東部にあるモレーという街に行って来た。

この町は非常に有名で、陸路でミャンマーに行くことができる国境の街。

バイクでの難易度は高い。検問所を通過することも考えると上級者向け。

モレー(Moreh)とは

モレーはマニプール州の南東部に位置する街。

特徴は、、、

  • インパールから車で6時間
  • ミャンマー国境に面している街
  • ナショナルハイウェイ(AH1)の通過点
  • ミャンマーからの輸入品が安くで手に入る
  • 果物や魚が美味しい(らしい)
  • 現地の住民のほとんどがミャンマーとのつながりが強いクキ族
  • 途中で検問所(アーミーチェック)がある

モレーは国境を跨ぐ高速道路ナショナルハイウェイAH1が通っている。

そのためインパールからモレーまでの道幅は広いし、舗装されている場所が多い。

でも逆にいつまでも道路工事が続いていて埃っぽく道には非常に多くの石が落ちていて危険。

MANIPUR INFOでも紹介した「Gaby's Cafe」はこのモレーに行く途中にあるカフェ。

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セナパティは地理的にも部族もナガランドとのつながりが強い一方、モレーはミャンマーとのつながりが強い。

2021年に起こったミャンマーでの軍事クーデター以降、治安の問題からモレーの国境は封鎖されたまま。

クキ族は国境を超えたミャンマーにも多く住んでいる。それでも今はローカルの人でさえ原則越境できないことになっている。

今回はここまでバイクで行ってきた。

インパール出発

今回は場所が遠いので早朝出発。というか本当は日帰りはきつい距離。

でも日程に余裕がないのでこのまま日帰りバイク旅を決行。

トウバル(Thoubal)を通過

マニプール南東部、車で30分ほどのところにある街トウバルに到着。ここまでの道は特に問題なし、片側2車線で舗装もきっちりされている。

途中にムスリム(イスラム教徒)が住んでいる集落がある。

そこにあるのが、ビリヤニが美味しいと有名なレストラン「AL Hayat」

詳しくはこちらの記事をどうぞ、、、

トウバルを出るとしばらくは小さい村しかない。

ペトロールポンプ(ガソリンスタンド)を見つけたので給油しておく。

コンジョム(Khongjom)を通過

トウバルからさらに10分ほど走ると左手にThe Khongjom War Memorial Complexという場所が見えてくる。

第2次世界大戦時イギリス軍と戦った場所としてモニュメントが立てられている。

記念碑のある高台からの眺めが美しい。

立派なゲートが立っていて中に入ることができる。確か大人は1人10ルピーくらい。

マニプールのエレメンタリースクール(日本の小学校)の生徒たちも授業の一環として訪れる場所。

車で走ると美しい湿地帯が広がっている。

静かで美しい場所。中では小さな売店でジュースやお菓子を買うことができる。

パレル・ママン(Pallel Mamang)の分岐点を通過

さらに30分ほど走るとパレル・ママンという村の大きな分岐点に着く。

右に行けばChandel やMakhao Tampakに続く道102C、直進するとモレーにつづくAH1。

ここで小休憩。

近くにはバザールもあって公共トイレもある。トイレは一人10ルピーくらい。

ここからは山を越える、道は綺麗だが一気に勾配がついてくる。

テンノウパル(Tengnoupal)でアーミーチェックを通過

しばらく登り勾配の道がつづく、標高が高くなるにつれてマニプールの平地を一望できる。

美しいジオラマのよう、水田の米が育ってくると美しい緑で一面が覆われ、収穫期にはそれが黄金色になって輝いて見える。

この地域では牛が放牧されている。道路の脇を鈴をつけた牛の一群が歩いているのに遭遇する。

山を登り切って少ししたところで検問所がある。

ここでバイクから降りて、名前、電話番号、バイクのナンバー、目的、出発地を登録をする必要がある。バックの中身も簡単に確認される。

外国人はパスポートやビザを提示する。

場合によってはパスポートのコピーの提出を求められることも、これは対応してくれる受付の人次第だが念の為用意しておこう。

チェックが終わってしばらく走ると、このサイトでも紹介した秘境のカフェGaby's Cafeが出てくる。

このカフェは有名なので、アーミーチェックではカフェに行くために通りたいといえば大抵はOKしてもらえるはず。

このカフェで昼食。霧が多い場所だけど、タイミングが合えばカフェからの絶景を見ることができる

ロクチャオブリッジ(Lokchao bridge)を通過

テンノウパルからは道が突然悪くなる。

道路工事が長期間長距離にわたって続いているので、路面には大量の砂利が散らばっており巻き上がる粉塵もすごい。

下り勾配がある場所では特にブレーキを使って慎重に進んでゆく。

車が砂埃を巻き上げてどんどん追い越してゆく。この時は流石に車が羨ましく感じる。

トラックの後ろについた時は本当に悲惨。トラックの巻き上げる粉塵で前が見えなくなる。

体力を消耗しつつなんとかLokchao bridgeまで辿り着く。橋からの景色↓

山の中腹をずっと走り続ける。広がるのはミャンマーに続く森林地帯。

手付かずの森と透き通るような青い空がずっと広がっている。

クーデンサビ(khudengthabi)で2度目のアーミーチェック

クーデンサビ付近で再びアーミーチェック。

今度はもっと本格的なチェックが入る。ミャンマーとの国境付近では違法薬物や不法入国者などのブラックビジネスが横行しているのが現状で、軍の検問も厳しくなっている。

特に日本人がバイクでここにくることは本当に珍しいようで、色々質問される。

そのあとトークンと呼ばれる1枚の紙が渡される。本当に一枚のペラペラメモ↓

インパールに帰る際はこれをまたここで見せることで、本人が帰ってきたことを確認する。

なので無くさないよう必ず持っていないと行けない。

ちなみにマニプールに住んでいる部族は基本的にモンゴロイド系、日本人の私たちと似た顔つきをしている。

なので何も話さなければ私たちのことを日本人だとは気づかれない。

ミャンマーからの物資を運んでいるドライバーなども同じように車を停め、荷台に積んである荷物のチェックを受けている。

彼らは慣れたもの、必要なことを受付に立て続けに伝えた後、すぐに荷物の検査に向かう。

それでも物資を運ぶトラックは長い列を作ってアーミーチェックを待っている。

その列を待っている人にものを売る露天商がいて、道端では小さなバザールができている。

ここまでくるとインパールではあまりみないミャンマーや中国からのお菓子が多くなってくる。

無事にアーミーチェックを通過。

ここからの道は舗装されていることを願って再びモレーに向け出発。

モレーの看板を発見。後少し、、、

ついにモレー(Moreh)に到着

ついにモレーに到着。今回は長い道のりだった。

トウバルにいたのが昨日のことのよう。

こちらがインドとミャンマーの国境ゲート。

昔はその日のうちであればミャンマーに出て帰ってくることができたらしい。

モレーではミャンマーを通してやってくる中国製の物がたくさん売られている。

インパールで買うよりも少し安い。ミャンマー産の果物も安くて美味しい。インパールでもモレー産(つまりミャンマー産)の果物は1〜2割高くで売られている。

モレーでは質の良いタナカ(ミャンマーの特産品)が安くで売られている。パッケージはミャンマー語のビルマ文字。

一通りモレーのバザールを歩いて散策後、地元の人に聞いてドーサを食べて腹ごしらえ。

2番目のアーミーチェックは夕方には封鎖されるので、早めに帰路に着いた。

バイク旅~モレー(Moreh)編~ まとめ

今回はミャンマー国境の街モレーまでのバイク旅を記事にした。

道路工事が続いているので道は過だしアーミーチェックもある。でも景色は美しい。

帰り道でも燃えるような夕焼けを一望したり、マニプールの中央部に広がる穀倉地帯を眼下に見下ろすテンノウパル地方は機会があれば訪れてみてほしい。

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