インド北東部にあるマニプール州をご紹介。太平洋戦争時代の日本軍のインパール作戦の地となったマニプール州。今回はマニプールの地理、歴史、文化、気候などをまとめた。さらに旅行にベストなシーズンも合わせてご紹介。
「マニプール?あのインパール作戦があったとこ?」という方には是非これを見てマニプールの隠された魅力を知ってほしい。
地理
以下がマニプール州の主な情報。
州都 | インパール(Imphal) |
人口 | 2,856,000人 |
面積 | 22,237㎢ |
人口密度 | 130人/㎢ |
マニプール州の州都インパールの標高は約800m。日本の軽井沢が900m-1000mなのでそれより少し低い。北東インドの中でも特に主要都市とされている。
マニプールが属している北東インド、セブンシスターズを紹介した記事はこちら↓
-
【秘境】もう一つのインド 北東インドをご紹介!こんな人におすすめの場所!
北東インド(ノースイースト・インディア)をご紹介。地理や文化、旅行者の受け入れなどに関してどんな所か分かりやすくまとめた。北東インド旅行がおすすめなのはどんな人かもご紹介。インドのもう一つの顔”秘境北東インド”。この記事を読めば北東インドのアウトラインが分かる。
続きを見る
自然に囲まれており山岳部、盆地など地形が豊かで国立公園などがある。現地の人々はそんな自然の中で毎日を営んでいる。
またマニプール州で最大の湖ロクタク湖(Loktak Lake)の中ではこの湖でしか見られない独特な生態系が守られてきた。
人口は日本の広島県の282万人よりも少し多いくらい。面積はちょうど秋田県と新潟県を足したくらい。(分かりにくい。。。)
州の国土全体の90%近くは標高1000m~2000mの山岳地帯。州都インパールのある中央には山間の盆地が広がっている。
現地の人は主に農業(畑作・稲作等)で収入を得ている。他にも漁業、養蚕、手織り綿布なども盛ん。地元のパイナップルがおいしくて有名。
気候
マニプールの気候は雨季と乾季の2シーズン。1年を通して比較的温暖で冬季も雨が少ない。
「インドってどこも灼熱のイメージなんだけど、、、」という方もご安心を。
北東部のマニプールは12月や1月の寒い時期でも気温が5℃を下回る事はほとんどなく、乾季は4月から10月くらいまでずっと最高気温は30℃くらい。年間を通して過ごしやすい気候。
旅行のベストシーズンは2月から4月がおすすめ!
マニプール州を旅行するなら2-4月、10-11月がおすすめ。
この時期は晴れの日が多く温かいので、この時期が旅行者にはベストシーズンだ。
逆に6-8月にかけては曇りの日が多くなり、すっきり晴れた日の観光が難しくなってしまう。
歴史・歴史
インドとして統一される前、この場所にはかつてマニプリ王国という王朝が存在した。
1947年にインドとして一つの国になった時、すでにマニプールは1つの州としてインド北東部の主要都市になっていた。
一部の山間部ではかつて首狩り族で知られたクキ族の子孫が暮らしている。現在の彼らはもちろんかつての習慣は持っていない。
マニプールにもともと住んでいる人のほとんどはモンゴロイド系インド人。見た目は私達日本人とほとんど変わらない。日本人が現地にいて喋らなければ気づかれないことも多い。
インパール作戦など過去の歴史があにも関わらず、今はほとんどの人が日本人を好意的に見てくれている。大人しくとても優しい人たちが多いように感じる。
食文化
食文化は日本食のように一回の食事で数種類の野菜料理を食べる。野菜料理だが見た目以上に辛い。
またマニプールで使くの川やロクタク湖(Loktak Lake)で獲れた魚などが干物にされ市場に売られている。
マニプールではお酒の販売が禁止されている
実はインドのいくつかの州ではお酒の販売が禁止されている。マニプール州もそんな州の一つ。
飲酒による犯罪や暴力をなくす目的で販売が禁止されているらしい。
そのためスーパーなどでお酒を探しても見つからないのでご注意を。。。
言語
インド北東部は他民族&多言語地域のため、日本人には驚くような言語の多様性がある。
州ごとに、時には町ごとに話されている言語が異なる。そのため現地の人の中には4つ5つの言語を話せるというひとも多い。
日本人目線で見れば「マルチリンガルなんてすごいっ!」と感じるものの。現地の人からすれば働いて生活してゆくために自然と言語を覚えたという感じ。環境がそうさせている。
最も話されているのは現地語のマニプリ語、そしてヒンディー語、英語。
さらにマニプールの若い世代は学校教育で英語を教えられているので、大抵はマニプリ語と英語の2つ話すことができる。
マニプールを旅行する際は英語を少しでも話せるようになっておくとベター。現地の人とコミュニケーションが取れるのできっと楽しくなる。
さらにちょっとした挨拶でもマニプリ語を使えば現地の人ともっと打ち解けられる。
インパール作戦の地
マニプール、そしてその首都インパールはインパール作戦が行われた地としても日本人によく知られている。
日本軍とインパール軍(当時のビルマ軍)が協力してイギリス軍との戦争で、約3万人の犠牲者が出た。
現在のインパールにはこのインパール作戦の記念碑や戦争跡地が今も残っている。
マニプール州 まとめ
今回はインド北東部マニプール州をご紹介した。まとめると。
- 自然豊か、現地のありのままの姿を見られる
- 野菜や魚料理が多いく結構辛い。お酒が売られていない
- マニプール州を旅行するなら2-4月、10-11月がおすすめ
- 言語はマニプリ語、英語、ヒンディー語
- 多民族の文化を一度に見ることができる
最もインドらしくないインドと言われる北東インド、古くから歴史を刻んできた都市マニプールにぜひ一度足を運んで見て欲しい。